愚王によって見出された箱は、賢王によって呪いに侵された。 かくして、神の箱は人に奪われ、次代の所持者を待つこととなったのである。 言葉を切る。 私の前にある「ふたつ」が続きを急かした。 そうだね。では、次は呪い子の話をしよう。 神を愛し、神を喰らった、呪い子の物語を。